ゲーム開発プログラマーに求められる数学・物理の知識

数学・物理の知識は必須

ゲーム開発プログラマーには、数学・物理の知識が必要です。ゲーム開発には、数学・物理の知識が豊富に活用されているためです。数学・物理は、物理法則に基づくオブジェクトの動作などに活かされる知識です。数学・物理の知識がなくても、Unityなどのゲームエンジンやライブラリの使用によって簡単なゲームを開発することは可能です。しかし、独自性のあるゲーム開発を行う場合は、やはり数学・物理の知識が役に立ちますよ。プロのゲームプログラマーとして活躍するうえでは、Unityのみで完結するゲーム開発だけに携われるわけではありません。例として、フルスクラッチといって、ゲームエンジンから作成が必要な開発もあります。そのため、エームエンジンに頼った開発知識のみ持っている場合は、いざというときに対応しきれないこともあるのです。数学・物理の知識を持っていると、ゲーム開発におけるさまざまなケースに対応できるようになりますよ。数学・物理の知識は、開発環境に応じてフレキシブルに開発を進めるスキルといえます。

どんな数学・物理の知識が必要か

ゲームプログラマーが持っておくべき数学・物理の知識は、ゲーム開発の際に使用する技術次第でも異なります。しかし、幅広い知識を備えておくほど、対応できる技術の幅も広がりますよ。ゲーム開発では、多くの場合に確率計算や行列計算、三角関数、ベクトルなどの線形代数学が主要知識として用いられます。これらの知識は、よりリアリティを追求したゲーム開発を行うために必須となる知識です。3Dアニメーションは、奥行きやコントラスト、質感などさまざまな点においてリアルな表現を可能にするものです。重力が加わった場合に対象物はどう動くのか、音や光はどう広がっていくのかなど、数学・物理の知識が身についているとこうした表現も導き出せるようになりますよ。

バックエンドなら力学も必要

ゲームエンジニアの開発で担当バックエンド領域を担当する場合、フロントエンドと比較すると難易度が上がる傾向にあります。ゲームプログラマーがバックエンドを担当する場合、描画やメモリ管理などのエンジン部分の開発を行います。なかでも物理エンジンは、流体力学が用いられます。ゲーム開発で重要になるリアルな動きは、力学を用いて行うことがあります。物理法則に従った動きを作るためには、力学も大切になりますよ。ゲーム開発プログラマーとしてより高度なスキルを身につけるなら、数学や力学について学ぶことがおすすめです。